CFD(Contract for Differences)とは、金融デリバティブ取引において、建値と終値の決済の差額を現金で決済する取引のことです。

最も身近なCFDとしてFX(外国為替証拠金取引)が挙げられます。
CFDでは、現物や有価証券といった原資産を所有することなく、株式、外国為替、指数、商品などへの取引を可能にします。
その代わり、CFD取引を行う際には、契約が成立した時点から決済した時点までの価格差を交換することに同意していることになります。
CFD取引の仕組み


価格が上昇すると予想するトレーダーはCFDを購入し、反対に下降すると予想するトレーダーはオープンポジションを売却します。
CFDの買い手は、資産の価格が上昇したことを確認すると、保有ポジションを売りに出します。
購入価格と売却価格の差額が純額で合算されます。
取引の損益を表す純差額は、投資家の証券会社口座を通じて決済されます。
トレーダーが価格が低下すると考えている場合は、逆に、売りポジションを取ることができます。
ポジションを閉じるには、相殺取引を購入する必要があります。
その結果、利益または損失の純差額は、口座を介して現金決済されます。
CFDのメリット
1. レバレッジ
FXがCFDの一種であることから分かるように、CFDは証拠金で取引されます。
必要証拠金が低いということは、トレーダーや投資家の資本支出が少なくなり、潜在的なリターンが大きくなることを意味します。
しかし、レバレッジの増加は損失を拡大させる可能性もあります。
2.様々な商品のトレードが可能
ブローカーによって差はありますが、一つのプラットフォームでAmazomやトヨタといった株、ゴールドやプラチナといった貴金属、原油や大豆といった商品に投資ができます。
3.買いからも売りからも入れる
買いという選択肢しかない現物株を違い、売り(ショート)ポジションを持つことができますので、ヘッジやペアトレードなど様々な戦略を実行することができます。
また、一部商品を除き自動決済期限もありません。
CFDのデメリット
1.スプレッドの変動
相場が極端なボラティリティや価格変動を経験した場合、買い価格と売り価格のスプレッドが大きくなることがあります。
スプレッドが広がると、CFDの小さな動きから利益を得ることができなくなり、勝ちトレードの数が減る一方で損失が増加します。
2.レバレッジによる損失の拡大
CFDはレバレッジを使用して取引するため、負けポジションを保有している投資家はブローカーからマージンコールを受けることがあり、負けポジションのバランスを取るために追証が発生する可能性があります。
CFDのメリット・デメリット
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